嘘ではないけれど…。

 

そろそろ学年の変わり目です。

 

進級に進学、転校、就職と環境ががらりと変わる人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

学校に通えていない皆さんは、この春からどうなるか、不安に感じているのではないでしょうか。

 

 

 

必ず聞かれます。

 

 

 

4月になったらどうするん?」

 

 

 

新しいクラスになったら通学できるんじゃない?

 

このままじゃいけないよ?

 

ゲームばっかりしていないで勉強だけでもそろそろ始めなさいよ?

 

 

 

そういった願望が「どうするん?」の質問のなかに含まれている(ような気がする)かもしれません。

 

 

 

子供たちにかかるプレッシャーは大きくなりますよね。

 

 

 

これまではうまくかわせていたかもしれません。

 

 

 

「来年までは休ませて…」

 

「クラス替えがあったら登校しやすくなるかも!」

 

「学年が上がったらキリがいいから、がんばってみようかな…」

 

 

 

そんなことを子供たちは口にします。

 

お父さんお母さんは、

 

「お、そうなのか」と焦れる気持ちを抑え込んで、春を待っていたりします。

 

 

 

そこで

 

「四月になったらどうするん? (確か、春からは頑張ってみるんだよね!? お父さんお母さんと約束したよね!!)」

 

と食い気味(のような圧力を勝手に感じるだけかもだけど)で聞いてくる。

 

 

 

恐らく、子供たちと大人たちの間でギャップがあると思います。

 

言葉の重みとか、発言した理由とか。

 

 

 

「いついつになったら頑張る」

 

 

 

こういったことを口にしたとして、その場しのぎで嘘をついているばかりではないはずです。

 

そうしないといけない、そうなったらいいなあ、という気持ちも確かにあるはずです。

 

 

 

しかし、お父さんお母さんを安心させたくて口にすることもあるでしょう。

 

自分を奮い立たせる意味で景気のいいことを言うかもしれません。

 

 

 

だから、大人の側としては、決してその言葉ひとつひとつを必要以上に重く受け止めないことです。

 

子供たちのその時その時の決意は大事にしつつ、追い込まないことも必要です。

 

 

 

言質を取った! 約束をした! 前言を撤回するな! 嘘をついたのか!!

 

 

 

そんなことを言っても始まりません。

 

「いついつになったら頑張ってみる」

 

その言葉を信じて、応援してあげることはもちろん大切です。

 

 

 

しかし大人の立場から、子供たちの言葉尻を非難するのはなんだか違うかな?

 

とも思います。