どうして学校に行かないといけないの?
さてこのように子供から聞かれたら、どう答えるでしょう。
「こどもは学校に行かなきゃいけないの!!」
「みんなちゃんと学校に行ってるでしょ!!」
そう言っても、納得してくれる子供は少ないでしょう
でも子どもが不登校になってしまった時には、
大人も子どももこの問いかけに向き合うことになります。
「どうして学校に行かないといけないの?」
そしてそこから
「じゃあ、もしも学校に行かなかったら、どうなるの?」
これは、なかなか答えられないことです。
「なぜ学校に行かなければいけないのか?」と、真剣に悩んだ時期が
ある人は、意外と少ないのかもしれません。
もちろん誰だって、子どもの頃、
勉強めんどくさい!
朝起きるのがしんどい!!
家でゲームしていたい!!
と感じていて、「学校なんか行きたくないなあ」と思った経験はあるでしょう。
日曜日の夜には「明日から学校かあ…、ヤレヤレ…。」といった感じになる。
そんなときには思わず、
「なんで学校なんか行かなきゃいけないの~?」
とぼやきたくなる。
とはいえ、ほとんどの子どもたちは翌日には
悩むことなく学校に行っているのではないでしょうか。
「なんで学校なんか行かなきゃいけないの~?」
そう言う子どもたちがいても、
「うるさい!! 馬鹿言ってないでさっさと宿題して、学校行きなさい!!」
とお父さんお母さんが一言いうだけ、
で大抵の家庭は前に進んで行ってしまいます。
こういった場面の「どうして~?、どうして~?」は、
大抵が、「面倒くさい、楽したい、さぼりたい」という気持ちの表現ですから、
怒ったり、励ましたり、宥めすかしたりすれば、
子どもたちはぶつくさ言いながらも、学校に行くでしょう。
子どもたちにとって学校が、決してしんどいことばかりではなく、行けば行ったでそれなりに楽しい場所ならば特に問題にはならないのです。
問題は不登校になってしまった時です。
本当にもう学校に行きたくない、と子どもが決死の覚悟で訴えているとき。
理由はよくわからないけれど学校のことを考えると、身体の具合が悪くなる。
保護者の方から見ても、「なんだか様子がおかしい…!」
そんな時には、上のように勢いで押し切ることができないはずです。
弱々しい声で、
「それでも…、やっぱり学校には行ったほうがいいの…?」
と子どもに尋ねられた時、果たして私たちはきちんと答えられるでしょうか。
ごく当たり前のこととして、考えることもなかった
「なぜ学校に行かなければいけないのか?」
という疑問。
もう一度考えてみてはどうでしょうか。